山形県尾花沢市銀山温泉 銀山荘

古勢起屋の成り立ち

古勢起屋は、代々の伝承で初代小関吉左衛門が慶長年間に米沢より当銀山温泉に越し、両替商を営み始めた所が起りとされております。
この場をもって、古勢起屋別館に関して略儀ながら現在に至る経緯を紹介します。

家を継ぐもの

代々の伝承により、銀山温泉の地に移り住んだ初代より五代に渡り両替商を営み、延宝年間から造り酒屋と醤油屋を主な生業としていたとされております。
天保年間から湯治宿を開業したようで、この頃から「古勢起屋(こせきや)」の屋号を名乗りました。
その後、八代目古勢起屋吉左衛門は先代当主を現古勢起屋別館のある場所に分家し、名を吉次郎として湯治宿をしました。

吉次郎家は三代で当地を離れ、空き家になった吉次郎旅館を小関吉左衛門家息子の源蔵を再分家とし、家を継がせる事となりました。
小関源蔵家が五代目の代にて、源蔵家奥様が急な病に侵され営業継続が困難となりました。そのため小関吉左衛門経営の株式会社銀山荘が「古勢起屋別館」として経営を引き継ぐ事となった次第です。 小関源蔵家奥様の一日も早いご平癒を心よりお祈りしつつ、古勢起屋の経緯をお伝えするものです。

尚、吉次郎家のご一族は現在北海道は旭川で金丸富貴堂(株)として製菓製パン原材料、食品機械、外食産業用食材、梱包資材等の 卸業を経営し大成功されており、吉左エ門家との関係も続いております。
以上をもちまして古勢起屋別館の紹介とさせていただきます。

十四代目 小関吉左衛門